ルート治療と私の考える治療。

ルート治療に出会う以前
私は「鍼でそんなに本数を刺すのはよくないこと」
という考えで。

経絡を探し
詰まっているところを流せば治療はできると信じ、
「人の身体の経絡を見る」練習をしていました。

望診という技術では
写真を見るだけで人の悪いところをあてていく
というものです。

私は望診の会で優勝したりしていましたが、
正直に言うとそこから経絡の詰まりを見つけ
悪い部分を治療する技術はありませんでした。

真摯に身体を診続けていれば
いつか必ず診ることができるだろうと信じていました。が、


その、「経絡で治療しよう」という考えは
ルート治療に出会って
がらっと変わってしまいました。

ルート治療で使う鍼の多さ!
そして刺す鍼の太さの太いこと、太いこと。

当時の私からすると
「こんな刺激量、信じられない!人体に悪影響!」
という感じでしたが
実際に治療を受けてみると
”「実感」”しかありませんでした。

今まで私が注視していたのは「経絡の詰まり」
ルート治療は「筋肉のコリ」

私が本能で求めていた治療というものは
経絡の詰まり、というふわふわとしたものではなく、
筋肉、というとてもとても現実味を帯びたものでした。

確かに「経絡の詰まり」というものはあるのかもしれません。
沖縄で出会った鍼の先生は「気」を入れられる人でした。
鍼先からビリビリビリ!っと気を入れることができる先生。
とっても尊敬しています。
いつかはあの先生のように「気を入れられる人」になりたい。

ルート治療なる、「コリを減らす」ことに注目したルート治療は
この「望診」の技術と「ルート治療」の考え方を組み合わせれば
深くまで入り込んだ病の元、
現代人の身体を治療するには最強の治療法だと私は考えています。


これから先、治療スタイルは
自分の一番良いと思ったものを採用していく予定ですが、
いまのところルート治療が効果があるし、
効果がてきめんな治療法だと実感しています。


想像してみてください、
カラカラになって
糸のように絡まっている細胞たち。

その細胞から送られている「誤信号」や
「遺伝子レベル」で混沌とした虚空。

そんな筋肉たちに直接、鍼を刺すことで
細胞たちが蘇生し、
イキイキとした細胞たちで満たされる筋肉。

カラカラに乾いた砂漠を生き生きとした森林に蘇えらせる、
そんなイメージで治療をしています。


誰の身体にも起こっている「筋肉のカラカラ現象」
(↑私が勝手に言っているだけであり、ルート治療とは逸脱します。)
滞り、カラカラになっている身体、どんどん変えていきましょう!

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