月陽堂の「治療」はどこまで治療するのか。

患者さんに質問されて答えました。

「私の症状はこのまま治療を進めていけば本当によくなるのかしら」
「はい、良くなります。」

この質疑応答から始まった会話の中で抜粋・追記します。

まず前提に「健康」とか「美しい」がどのような状態を指すのか。を考えてみる。

健康とか美しい、という状態とは、
・血液も気の流れもぐるぐるぐるぐる循環している状態で、そこに遮るものがない(コリがない)状態
・血液も循環器もスムースに動いているので、余計な脂肪が付きにくい。
・脳への血流も潤沢に送られているので行動や決断力がある。

余計な雑念が無く、目に力が入っている(顔は脳の状態を表している)
・顔への血流も促されており、血色がよく、肌荒れのない肌本来の美しさがある。
・髪の毛や爪や歯が美しく生えている。
・神経も筋も元気なので自律神経も整っており、気持ちが穏やか。
・生理周期が安定している。

という状態。

当院ではどんな疾患を持った方でも
目の前にある症状のない状態の身体を目指すという意味だけではなく、末永く穏やかに健康でいられる身体を作る治療計画の提案をしています。

そしてそれに必要になってくるのがルート治療という当院が採用している鍼治療です。
積み重なってきたものを引き算していくのがルート治療、例えば30万溜まったコリを200づつ引いていくイメージです。

◎治療期間の目安(人によって全く違う)
1.集中的な治療は体質改善の為、半年~3年。ここで少しづつではありますが、「症状」が消えていきます。
2.体質改善した状態を脳の回路に記憶させる為の期間、3年~5年。→ここまでが積み重なってきたコリを引き算する期間
3.メンテナンスは一生涯必要です。(人も物も掃除をしなければ溜まって詰まって壊れやすくなります)

治療を数回受けただけで「治療効果が~」「症状が消えない」、と仰る方がいらっしゃいますが、何十年も積み重ねたものが症状として出てきているものを都合よく数回で改善・根本治療できてしまう方がおかしいことだと気が付いて下さい。「治す」=薬で簡単に手に取ることができるということに慣れすぎているのです。結局のところ薬で治したと思っていたものは、症状に蓋をしただけで身体に積み重なりコリになっています。

いづれもコツコツ、コツコツとコリを流すこと。引き算していく。
健康な状態を作る為にはコリを取ることが健康への第一歩である。と考えています。

では症状を治療するだけではなく、この健康な状態を目指すのはなぜ?

一般的に「美容」であったり「健康」であったり「精神世界」であったりのところの悩みを一気に解決してくれるのが当院の鍼治療。

◎肌の悩みなどが一切なくなる
◎ダイエットなどを無理にしなくても自然に痩せられる身体になる
◎毎日が楽しくなる
◎朝起きられて、元気に社会へ出向くことができる
◎身体の痛みのせいで、~ができない。ということがない。
◎後ろ向きやネガティブ思考ではなく、前向きでいられる。
◎周囲との人間関係が良好になる
◎今ある環境で楽しむことができたり、今ある環境をよりよく変化させる力が湧いてくる
◎自然界に生きる生物として、幸せな細胞で存在し続ける。
◎穏やかな死を迎えることができる。


とにかく今、生きていることが楽しい!と日々、思えること。
そんな幸せな細胞、輝く魂を世の中に増やしていき、いきいきとした社会を作る人を増やしたい。が私の目標です。


ではコリって何?
コリってどういうこと?

ルート治療は何をしているのか。

ルート治療は「コリ」を引き算する治療です。「コリ」とは何か?
コリ」=筋肉が萎縮し、形状記憶したもの
萎縮した状態を形状記憶しているので、外から押しても揉みほぐしても一旦は解きほぐされるが結局元通りになってしまう。
「コリ」=過去に積み重ねてきたもの
過去の感情、反応のクセ、感情のクセ、思考のクセなどを指します。
「コリ」=病の原因(最新の論文発表から抜粋)
コリがあること=病の元、ということが判明してきています。コリが脳へ誤った信号を送っているが為、循環などに障害が起こってしまうというものです。

人の持つコリ」に相応した太さと数の鍼で
萎縮してしまっているコリを細胞から壊し、
新しい細胞へ入れ替えていきます。
このプロセスで、様々な良いことが起こるのです。

・身体に溜まっていた老廃物が排出される/余計な脂肪が溶ける
・傷ついた細胞を再生させる為に免疫機能が立ち上がり、免疫が上がる
・自律神経などの神経が刺激・賦活され、正しい信号を送るようになる
・萎縮した筋(コリ)が破壊されることで血流が促される
等、書き出したらキリがないほどメリットがたくさんの鍼治療。

では本当に健康な状態へもっていくには?


ルート治療だけでは無理。日常が大切。

ルート治療は他の治療と比べてかなりのスピードでコリを取ることが可能ですが、局所の治療になります。一部の血流は確かに劇的に改善されますが、やはり同時進行で本人が「動かす」ことをすることで治療効果ははるかに上がります。

・ルート治療をする→運動をする・養生をする

すなわち

・毎日運動をしてください。1日20分、早歩きで少し鼓動が上がる程度。
・じんわり汗をかくくらいの運動であればなおさら良い
・動きすぎるのは「気」を消耗するので身体の声を聞くくせを付ける
・養生=3食和食を取るくらいの質素な食事で良い
・栄養やサプリは摂りすぎない。

現代人は栄養を摂りすぎています。逆に排出する期間を設けてください。
そうすることで栄養はきちんと吸収されるようになります。

これらをやってみると治療は早くなります。

養生として取り入れることをお勧めする運動はヨガ・太極拳・気功・フラダンスなどのゆったりとした動きで身体の中心軸を使う動きをするもの。
ゆったりと動くことで自律神経が整います。

また、筋肉を付けたい方も必要のないコリを取っておくことで、良い筋肉がついてくれます。

運動できない人や時間がない人は、運動をお金で買って解決する。
それが黄土漢方蒸しを取り入れた理由です。

身体を動かすことができない理由のある方や忙しくてなかなか運動ができない、運動をするのも面倒な方、汗を最近かいていないという方には黄土漢方蒸しでぐるぐる回すことをおすすめします。
最新のがん治療、心筋梗塞や脳梗塞治療にも温熱療法は採用されることが多いと聞きます。

深部体温(身体の表面温度ではなく、身体の内部の温度)が低い人は免疫の働きが低い傾向にあり、がんのリスクも高くなると考えられます。
がんに罹患した多くの人は低体温だったという話を聞いたことは無いでしょうか。すべてのがん患者さんがそうではありませんが、低体温の方はそうでない方よりがんのリスクも高まります。
体温が低いということはそれだけ自己免疫が低くなってしまっているということです。
また、がん細胞は42.5℃以上になると死滅します。そしてこの温度では正常な細胞は傷つきません。

こういった観点から、黄土漢方蒸しは運動ができない方におすすめしたい温熱療法なのです。
身体の深部温度が高い状態で鍼治療と合わせることで完全なる健康状態へと導きやすくなります。

なんで身体を温めてから鍼灸治療?

豚の肉を思い浮かべてください。
冷蔵庫に入った状態の肉は油が硬くなり、白く固まっている状態。
そこに鍼を刺して活性化させたり、オイルマッサージで流そうとしてもなかなか身体が反応しづらい事は簡単に想像できそうです。

ではほやほやに温めた肉を思い浮かべてください。
温めた肉は動きやすく、細胞もぷるんぷるんしています。
そこに鍼をすることで免疫細胞は働きやすい状態ですし、鍼に対する反応を身体がストレートに表現しやすい状態なので鍼の効果も上がります。
温めた肉をオイルマッサージすることで老廃物や脂肪を流しやすい状態にあると言えますし、
冷えは万病の元という言葉はよく聞きますが本当にそう、
美にも健康にも治療にも「温める」という事はとっても大切なのです。


※黄土漢方蒸しの座器、当院は正規代理店なのでこっそり販売しています。1台36万円です。
アトピーやガン治療、身体の不調がなかなか消えない方にはご自宅で毎日身体を温めていただくことをおすすめしています

【治療について】

◎治療を進めていく中で、いい時も悪い時も停滞する時もあります。治療は私と一緒に二人三脚で進めていきます。「本当に治るのか?」と投げかけてくる人がいますが、人のせいにせず自分の身体や自分の生活習慣、考え方に問うてください。そして相談して下さい。(治る過程で変化がなかなか無い時に出てしまう言葉であるとはわかっていますが身体は確実に変化しています。改善した時、私に土下座してください(笑)。)治療で得られた「良い変化」に目を向けてみて下さい。必ず変化があります。体の変化、行動の変化、思考の変化、運の変化、色々起こるのが当院の治療です。
◎一回一回の施術で確実に身体の中の細胞が若返り、頑張って身体は元の状態へ戻ろうとしてくれています。自分を信じる気持ちやイメージがそれをさらに向上させます。(価格以上に価値のある施術だと自負しております。 得られるものから考えると値段なんて安いものです。)
◎鍼の痛みは身体が改善していく要素の一つでしかありません。
痛みを伴う治療ですが、気持ちの持って行き方でずいぶん変わってきます。
コツは「痛みをあきらめること」と「呼吸に意識を向けること」「自分の身体に意識を向けること」です。逃げるのではなく、向き合う。これをきっかけにやってみてください。これから生きていく上でも役に立つ要素となります。
なんで痛いのか?は太い鍼を刺しますし、そこにコリがあるからです。



器質的な損傷は意識と肉体の乖離から起こる

病の原因ももちろんそうなのですが、器質的な肉体損傷(例えば五十肩やひざ痛など)は意識と肉体の乖離から起こると私は考えております。

意識→いつまでも動ける身体であるという前提
身体→実際には動かしづらい

ここの乖離がありすぎることで損傷に繋がっており、
例えばその身体の状態に耳を傾けられる時が来れば
自ずと身体は元の可動域に戻ってくれるというのが自論です。

人間は本来、自分の身体の声に耳を傾け言葉にできる優秀な生物ですが
過度なストレスにより鈍感になってしまった身体は、身体の少しの変化にも気が付けなくなっていることがほとんどです。コリが溜まることに関しても鈍感で、当たり前のように積み重なり、それが身体が最終手段として表現している「症状」として出てくるのです。

意識と身体に目をやること、耳を傾けること
置いてけぼりになっている「何か」を見つけることが、

身体を改善する第一歩です。

「意識と身体の距離感」を近づける治療をこれから研究・開発していく予定です。

2023年2月 みずぐちみなこ

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